転職活動、就職活動中の方は、どのようなメディアやツールを使用して企業と出会いますか?
就職課やOBOGを通じてなど様々ありますが、インターネットを使用するパターンが圧倒的多数です。
ハローワーク求人は自宅でチェックすることもできます。今回はその検索方法と各項目ごとの労働基準法を見ながらの解説をしていきます。
労働基準法は働くうえでとても大切なので、重要項目はしっかり確認しておきましょう!
労働基準法とは
労働条件に関する最低基準を定めています。
就業規則は労働基準法と同等以上で定める必要があり、下回る場合は無効となります。
在職中の方で就業規則をまだ見たことがないという方は、社内イントラを確認するか、人事総務などの関連部署に確認してみてくださいね。
賃金の支払の原則・・・直接払、通貨払、金額払、毎月払、一定期日払
労働時間の原則・・・1週40時間、1日8時間
時間外・休日労働・・・労使協定の締結
割増賃金・・・時間外・深夜2割5分以上、休日3割5分以上
解雇予告・・・労働者を解雇しようとするときは30日以上前の予告または30日分以上の平均賃金の支払
有期労働契約・・・原則3年、専門的労働者は5年
この他、年次有給休暇、就業規則などについて規定しています。
引用:労働基準に関する法制度
ハローワークインターネットサービス
ハローワークの求人は、インターネットでも検索できます。求人申し込み(紹介状発行)は窓口で行う必要がありますが、あらかじめ求人番号を控えて出向くこともでき、滞在時間を短縮できるメリットもあります。
まずは検索エンジンで「ハローワークインターネットサービス」と検索

以下のような画面になるので就職活動中の方は左側から入っていきます。

ハローワーク求職者マイページとは
以前はハローワークの利用者が、ハローワークのサイトに個人情報を登録することはできませんでした。今後はハローワークの利用者が、ハローワークインターネットサービスに自分のページを持つことができるのです。

これで利用者も求人情報が管理しやすくなりますね。
求職者マイページを開設するには、一度、ハローワークへ出向く必要がありますが、
これから本気で取り組みたい方は以下に挙げるような便利な機能を使って効率よく活動しましょう!
登録メリット
・求人情報検索(検索条件の保存など)
・お気に入り求人を保存できる
・求職活動状況の確認(ハローワークから紹介を受けた求人の確認)
・ハローワークへ登録した求職情報の確認
・メッセージ管理 など
この中でも特に検索条件の保存とお気に入り登録機能は非常に便利なので、ハローワークの窓口に行く際は登録しておきましょう。
求職者マイページがない方向け
検索の都度、条件を入力すれば検索できます。
今回の検索条件は以下のとおり
・一般求人/フルタイム
・大阪府/大阪市北区
・雇用形態/正社員
いざっ検索・・・・・・・・・
▼検索結果▼

2690件!!!
間口を広げると、こんなにもヒットするのですね。
求人票それぞれの項目について
例としてこちらの求人票を貼り付けておきます。
<一覧画面>

<求人票詳細>


順に見ていきましょう。
事業所名
(事業所の意向により公開していません)
ブラックな可能性は捨てきれませんが、在職者に労働条件等を知られたくないなどの可能性もあります。条件が良すぎる場合は懸念されますが、気になることがあれば面接で確認しましょう。
休日
週休二日制:毎週
年間休日数:125日
これはかなり休日日数が多いですね。
週休二日制と完全週休二日制は違うので、よく読んで注意してください。
年間休日110日くらいの会社は
①完全週休二日制で祝日は出勤
または
②一部の土曜日を出勤とし、祝日は休み
というパターンが考えられます。
わたしの新卒入社のインフラ企業は、第1.3.5土曜日は出勤日でした。 土曜日の出勤が辛いという方にはお勧めしませんが、土曜日に出勤できる方は確実に選択肢が広がります。
年間休日100日の会社は? 労基法では以下のように規定されています。
使用者は、少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければなりません。
使用者は、原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません。
と定められており、これを上回っていれば問題ありません。 なお、「有給休暇」は会社が定める公休日ではないため、年間休日には含まれません。
引用:厚生労働省「労働時間・休日」
退職金制度
今は退職金なし、年俸制などという企業も増えてきました。
終身雇用・年功序列といった日本型雇用制度が崩れつつあることを物語っています。
退職金制度などがあれば就業規則に記載がありますが、この求人は数人規模の企業ですので制定されていないのでしょう。
就業規則は、常時10人以上の従業員を使用する使用者が作成しなければならない規程です。
募集理由
欠員補充や事業拡大のための増員などが考えられます。
疑問があれば面接の際に確認しましょう。
面接は企業が一方的に選ぶ場ではなく、お互いの意思確認をする場です。、
納得して就業するためにも、聞きたいことはきいてみるほうが良いです。ただし、聞き方には注意ですよ。
ずっと掲載されている企業は注意
受付年月日が新しい求人を中心に見ていくことになると思いますが、ここで注意するのは企業名を明かさずにずっと掲載されている企業です。
離職率が高く、入社してもどんどん辞めていくのでたくさんとりたいのです。
ハローワークの求人はエージェントサービスなどと違って無料ですから、採用に予算を投じない=人材をあまり大切にしていないという企業もあります。
面接などでしっかり見極めましょう。
まとめ
労働基準法は雇用される社員を守る大切な法律です。しっかり理解し、就職活動、転職活動にいかしましょう。
ハローワークは一番身近な相談機関です。困ったときは相談にいくのもいいですね。
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